2020年10月24日土曜日

【68】電子的記録管理ツールのAlfresco(アルフレスコ)のユーザー管理とバグと。。。

  今回は、前回の続きからスタートです。開始直後は皆さんお仕事が忙しく、参加者が少なかったことから、今後の展開についての議論に飛びがちでした。。。

 まずは、前回インストールしたAlfrescoを端末から起動します。

 cd alfresco/
   docker-compose up
 "complete"で起動完了です。

 まずは、Administratorでログインし、管理ツールユーザー で、前回登録した二人のdemo用ユーザーを確認しようとするも、"アイテム読み込み時のエラー"が。。。
 チュートリアルで確認すると、検索する際に"%"を入れると、ワイルドカードとなり、全登録ユーザーを確認することができるとのことなので、試してみるも

そうそう!そうだよね!簡単じゃないよね!
!!!アイテム読み込み時のエラー!!!

 同じエラーがある人を検索してみると、数件ヒットしました。今回、解決にむけて参照したのは、「aegif Laco Blog」の"Alfresco 201911GAで管理ツールからユーザ検索できない問題の解決方法"にある"Dockerfileで修正する場合"の手順で行いました。詳細については、ブログにゆずりますが、要は、このバグは、有償版のためのバグ修正の結果のバグということで。。。無償版を使う我ら道場では、バグ修正のバグにはまるのは必然のようです。

 バグの修正は、

  1. Dockerfileを作成:docker-compose.ymlと同じディレクトリに"vi"で作成し、
  2. 以下の内容を記載
    FROM alfresco/alfresco-share:6.2.0

    ARG TOMCAT_DIR=/usr/local/tomcat
    # Patch for https://github.com/Alfresco/acs-community-packaging/issues/367
    RUN sed -i 's@<show-authorization-status>true</show-authorization-status>@<show-authorization-status>false</show-authorization-status>@' \

      $TOMCAT_DIR/webapps/share/WEB-INF/classes/alfresco/share-config.xml
  3. docker-compose.ymlの記載、
    share:
         image: alfresco/alfresco-share:6.2.0
       mem_limit: 1g
          environment:

    を、以下に修正。インデントに気をつけてください!!!
    share:
        image: custom-alfresco-share:development
        build:
               dockerfile: ./Dockerfile
               context: ./
        mem_limit: 1g
                environment:
  4. 再度、端末からdocker-compose upで完了
  5. Administratorでログインし、管理ツール→ユーザーで"%"で検索すると、demoで入っているユーザーを含め、こちらで登録したユーザーも確認できました。
 ユーザーの詳細情報を追記するためには、Administratorではできず、各ユーザーがログインし、情報を更新する必要があります。個人情報の管理は、Administratorでも介入できないということのようです。
 次に、なにをしようかということに。まずは、ということで、ダッシュボードの"サイト"欄でサイトを作成してみました。"サイト"ですが、組織内で立ち上げたプロジェクト=サイトという認識でよいようです。今回は、ベタに"コロナ対策"というサイト名にしました。URL欄は、半角アルファベットと半角数字のみが有効です。"コロナ対策"は日本語ですので、改めて"covid19"に設定し、作成しましたところ、無事に完了しました。
 サイト管理で、"コロナ対策"サイトにユーザーを追加し、役割を設定します。
 追加したユーザーでログインし、ファイルのアップロード(ドラッグ・アンド・ドロップ)し、共有設定をオンに。ここで私たちが想定していたのは、共有=サイト内共有というものでしたが、サイトの登録関係無く、全共有となります。これではまずい!ということで、サイトからファイルをアップロードしました。すると、サイト登録者で共有されました。さらにさらに、ユーザーがアップロードしたファイルのメニュー欄にある"移動"→"サイト"を選択すると、ファイルをサイトに移動させることが可能となります。
 サイトで共有されたファイルですが、登録時に設定した役割によって、編集権限に段階が付けられるようです。
 ファイルのメニュー機能をさらにいろいろと試してみました。
  • PDF等、ブラウザで表示できるファイル形式は、そのまま確認・編集できる。
  • Googleドキュメントはそのまま編集できるが、MS OFFICEフォーマットは"編集"をクリックするとダウンロードされます。
  • アスペクト管理は、ファイルに"法令遵守"や"ダブリンコア"などを設定することができます。
以上を試したところで、バッテリーが付き、次回に持ち越すことになりました。次回は、ワークフローを設定するところから試してみることになります!

 今回の感想ですが、alfrescoは組織内でのファイル管理などで、かなり有効なのでは?という期待が持てました。次回お楽しみに!次回は、いろいろと勘案した結果、来週30日(金)です。ご注意ください!!

 なんだか、説明が多くなり申し訳ございません。ご容赦を!


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