2019年9月26日木曜日

【40】 AtoM workerの起動

ウォウウォウ!の掛け声で始まりました本日の道場。

AtoMサーバーでAtoM worker(qtSwordPlugin)が動いていなかった問題を引き続き検討していきます。
まず、ArchivematicaのDIPが問題なくAtoMに移行される別マシンでAtoM workerが起動した状態、つまり正常な状態はどうなのかを確認します。
データベースのSQLファイルの中で、AtoMのAdmin –> Pluginsが登録されている Setting i18n のテーブルを見ます。id_1のテーブルにAdmin –> Pluginsでオンにしたプラグインが入っています。初期設定のatomdb.sql.0とqtSwordPlugin(AtoMWorker)をオンにしたatomdb.sql.1の差分があるかをみるため、Linuxのdiffコマンドで双方のファイルを比較すると、sql.1つまりid_1の方にのみ、qtSwordPlugin(AtoM worker)がありました。
同じ作業をAtoM workerの起動しないテスト中のAtoMで試みたところ、全く同じ状態の設定でした。

したがって、前回はエラー後のキャッシュ(ウェブサーバーのNginxにはけっこう残る)をすべて消せていなかったのではないかと考え、再度DIP アップロードをテストしました。やはり同じエラーが起こります。
sudo php usr/share/nginx/atom/symfony jobs:worker
を実行しても、AtoM workerが起動していません。

いつものように、AtoMの相談掲示板を見ていると
AtoM2.5.1にAtom workerのエラーがあり、バグのチケットになっていることがわかりました!本日テストしているマシンは、2.5.1です。
2.5.2で解決したとのことなので、バージョンアップを試みます。
アップグレードの記述はこちら
アップグレード後は、忘れずにAdmin –> PluginsでqtSwordPluginをオンにする。
でも失敗。
どうやら、2.5.2で修正したのは一部で、まだバグは残っているようです。
AtoM2.5では、MySQLをバージョンアップしたことが原因で、AtoM workerが不安定になってしまっているそうです。
現在のところの対応策が、こちらにありました。MySQLとAtom workerがうまく連携しない場合、SQLからのスタートを待つため、Atom workerの時間制限を延長するよう環境設定を変更しているようです。*今回は実行していません。

さて、バグのチケットに下の対応方が書かれていたので、
root@atom-host:/var/log/nginx# sudo service gearman-job-server restart
root@atom-host:/var/log/nginx# sudo service php7.2-fpm restart
root@atom-host:/var/log/nginx# sudo service atom-worker-host restart
したがってやってみます。
なんとDip アップロードが成功しました。

AtoM内でDIPがあるべき場所(ディレクトリ)に運ばれるには、Gearman -> php7.2 fpm->Atom workerという手順で各アプリが起動している必要があるそうです。これが上記の命令文で正常に動いたのではないかと考えられます。

さて、次回以降の日程は
10/11
10/25
11/8
です。

レコマネのソフトウェア、Alfrescoをテストします。

2019年9月15日日曜日

【39】archivematicaから共生研のアーカイブズ(AtoM)へのDIP uploadを試みる(1st attempt)

ブログ当番、出張と通学のため永らく更新ができておりませんでした。みなさま申し訳ございません。

前回は、archivematicaからAtoMへのDIP uploadを成功させましたので、今回はいよいよ立教のアーカイブズ(AtoM)へ同じhostのarchivematicaからDIP uploadを試みます。
maticaのバージョンは、すでにlegacyとなった1.9.2です。

前回は、rsync機能を動かす際にパスワードを聞かれてしまう(公開鍵方式ではない)対策として、パスワードを指定する(archivematicaのマニュアルには書いていない)ことでsshの接続を公開鍵方式で実現し、archivematicaからAtoMへのDIP uploadに成功しましたが、本当は、パスワードの指定しなくてもrsync機能は動いたようです。

パスワードが聞かれてしまっていたのは、リモートホスト(今回の場合はarchivematicaの入った仮想マシン)に操作PCから「最初に接続する時だけ」表示されるメッセージに答えていなかったことが原因のようです。

The authenticity of host 'xxx' can't be established.
RSA key fingerprint is yyy
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?

↑こんな感じのメッセージが出ます。yyyのところにはハッシュ値が表示されます。

ということで、共生研のAtoMへのアクセスを操作PCから試みます。
...アクセスできない(connection refused / could not resolve hostname vsphere)。ポート開いてる?別PCではアクセスできることを確認。再起動...
時間はかかりましたが、うまくいきました。

以下のdocumentationの DIP upload (AtoM server configuration)の記述に従って共生研のAtoMが入ったホストを、前回のホストと同じように設定して行きます。


準備完了。いよいよarchivematicaから共生研AtoMへDIP uploadを実施します。
...うまくいかない。おかしい。

そういえば、AtoMのPlugin設定大丈夫?...忘れていました。
The SWORD plugin (Admin –> Plugins –> qtSwordPlugin) must be enabled in order for AtoM to receive uploaded DIPs.

AtoMのuser interface上でpluginをenableにしてリトライ、がうまくいかず。
SwordPluginをactivateしたときに、AtoM workerを再起動する必要がありましたよね?(これは覚えていないですよね、普通)ので、再起動。
やっぱり内部エラー(コード500)、さて困った。

時間をかけて色々やってみましたが、qtSwordPluginWorkerのが上手く動作していないことが原因のようです。しかし解決策わからず、今回は時間切れとなりました。

次回は9月20日です。今回うまく行かなかったところ、2nd attemptです。
今度こそうまく行きますよう...!

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