2020年10月31日土曜日

【69】Alfresco:ワークフローを中心に

今日もAlfrescoの続きです。
前回の続きということで、今日はワークフローを触ってみます。

前回「コロナ政策」というサイトを作り、メンバーも追加して、いくつか文書を登録している状態ですので、今日は登録されている文書を編集→起案(ワークフロー開始)→レビューしてもらうという流れを想定してみます。

まず、ファイル編集する方法はマニュアルの通りに進めます。
Alfresco documentation
チュートリアル

チュートリアルがわかりやすかったのですが、(Google Docsで編集する場合は)編集後、(Google Docsは自動保存なのでそのままタブを閉じて)Alfrescoに戻り、Google Docsをチェックインすると、編集したファイルのバージョンをどうするか選択。そうするとAlfrescoに反映されます。

ただ登録されているファイルの中を見ると、日本語が文字化けしました。これは日本語フォントがないためなので、大きい問題ではなさそうです。方法は以下のブログが詳しい。

Alfrescoのプレビューで日本語が文字化けする問題

では、タスクとワークフローに進みます。
マニュアルはここ↓
https://docs.alfresco.com/using-ja/concepts/mytasks.html

やり方はマニュアルやチュートリアルに譲り、ここでは迷ったことを中心に書きましょう。タスクがあって、それをみんなで進めるために、ワークフローを開始するわけですが、どうもそのやり取りが上手く理解できませんでした。今日想定していた、ファイルを編集し、それを見てくれと渡し、その返事が帰ってくる。このような流れです。

全体的には以下のような流れで進めます。
  1. タスクを作成
  2. ワークフローを開始
  3. 確認してほしい内容をメッセージ欄に記入
  4. レビュアーを選択
  5. アイテム(ここでは文書)を添付
  6. ワークフローを開始

そうすると、レビュアーのところには確認を待っているタスクが表示され、以下のような画面から確認結果を戻すわけです。



ここでよくわからないのが、ステータスと承認と却下の使い方です。

ステータスには、開始前、進行中、保留中、キャンセル済み、完了済みで選択可能です。これはレビュアーが変更しても起案者には見えませんでした。起案者のところにも、タスクの管理には同じステータスメニューがあります。これは、おそらく自分でタスクの状況を管理するためなのではないかという話になりましたが、なんだか仕組みがよくわかりません。

承認と却下ですが、却下の場合通常であれば再度提案できるかなと思うわけですが、そうではなく完全に終了するみたいです。マニュアルを読むと、承認か却下をすると、レビュアーのタスクリストからは完了したということで消える。起案者(ワークフローを開始した人)に戻るらしいですが、なんだかやり取りが簡単過ぎて冷たい。何度かやり取りする場合にはどうするんだろうという話になりました。

マニュアルを見ても、この両者のやり取りがどう行われるのか、ちょっとわかりにくいです。

タスクを管理する

このやり取りについては、以下に例が書いてありました。(後日調べ、Hさん、サンキュ!)
次回はこれがちゃんとシステムに反映されることを確認ですかね。

オープンソース徹底活用 Alfrescoによるドキュメント管理入門

とにかく以下は、却下されたワークフローの事例です。
Igarashiさんが起案して、Horiuchさんがこんなもん出せるか!とコメントし、3分後に却下したことがわかります(画質悪くてすみません!)。きちんと確認もせず、こんなコメントを出すなんて、もはやパワハラです。(これはもしかしてパワハラの証拠としても使える?笑)


ちなみに、可愛そうなサラリーマンIgarashiさんはこちら(あまり見えませんが…笑)パージョン履歴もこのように表示されます。



なんとなくここまで来ました。Alfrescoは他と違って、有料版があるので参考書籍が出ているようですね。商売になるとやはりこうなりますか…お金は大事ですね。

ではでは、次回は11月13日(金)19時ころ〜です。
次回は、ワークフローの再確認と、Community版は記録管理機能があるのか?(後日の質問)などを確認しましょう。

後日追加

記録管理機能(Alfresco Governance Services (AGS))の無料版モジュールがありました。以下のサイトを参照。

Alfresco Governance Services Community Edition 3.0

AGS 3.0インストールのページ

Alfresco Community Services (ACS) 6.2(今試しているソフト)リリースの説明文
ACS6.2に合うのはAGS3.2と説明されている。

ACS 6.2に合うAGS 3.2は入手可能か?という質問
なさそうなので、ACSのダウングレードがいるかも。そうでないといいなあ。

2020年10月24日土曜日

【68】電子的記録管理ツールのAlfresco(アルフレスコ)のユーザー管理とバグと。。。

  今回は、前回の続きからスタートです。開始直後は皆さんお仕事が忙しく、参加者が少なかったことから、今後の展開についての議論に飛びがちでした。。。

 まずは、前回インストールしたAlfrescoを端末から起動します。

 cd alfresco/
   docker-compose up
 "complete"で起動完了です。

 まずは、Administratorでログインし、管理ツールユーザー で、前回登録した二人のdemo用ユーザーを確認しようとするも、"アイテム読み込み時のエラー"が。。。
 チュートリアルで確認すると、検索する際に"%"を入れると、ワイルドカードとなり、全登録ユーザーを確認することができるとのことなので、試してみるも

そうそう!そうだよね!簡単じゃないよね!
!!!アイテム読み込み時のエラー!!!

 同じエラーがある人を検索してみると、数件ヒットしました。今回、解決にむけて参照したのは、「aegif Laco Blog」の"Alfresco 201911GAで管理ツールからユーザ検索できない問題の解決方法"にある"Dockerfileで修正する場合"の手順で行いました。詳細については、ブログにゆずりますが、要は、このバグは、有償版のためのバグ修正の結果のバグということで。。。無償版を使う我ら道場では、バグ修正のバグにはまるのは必然のようです。

 バグの修正は、

  1. Dockerfileを作成:docker-compose.ymlと同じディレクトリに"vi"で作成し、
  2. 以下の内容を記載
    FROM alfresco/alfresco-share:6.2.0

    ARG TOMCAT_DIR=/usr/local/tomcat
    # Patch for https://github.com/Alfresco/acs-community-packaging/issues/367
    RUN sed -i 's@<show-authorization-status>true</show-authorization-status>@<show-authorization-status>false</show-authorization-status>@' \

      $TOMCAT_DIR/webapps/share/WEB-INF/classes/alfresco/share-config.xml
  3. docker-compose.ymlの記載、
    share:
         image: alfresco/alfresco-share:6.2.0
       mem_limit: 1g
          environment:

    を、以下に修正。インデントに気をつけてください!!!
    share:
        image: custom-alfresco-share:development
        build:
               dockerfile: ./Dockerfile
               context: ./
        mem_limit: 1g
                environment:
  4. 再度、端末からdocker-compose upで完了
  5. Administratorでログインし、管理ツール→ユーザーで"%"で検索すると、demoで入っているユーザーを含め、こちらで登録したユーザーも確認できました。
 ユーザーの詳細情報を追記するためには、Administratorではできず、各ユーザーがログインし、情報を更新する必要があります。個人情報の管理は、Administratorでも介入できないということのようです。
 次に、なにをしようかということに。まずは、ということで、ダッシュボードの"サイト"欄でサイトを作成してみました。"サイト"ですが、組織内で立ち上げたプロジェクト=サイトという認識でよいようです。今回は、ベタに"コロナ対策"というサイト名にしました。URL欄は、半角アルファベットと半角数字のみが有効です。"コロナ対策"は日本語ですので、改めて"covid19"に設定し、作成しましたところ、無事に完了しました。
 サイト管理で、"コロナ対策"サイトにユーザーを追加し、役割を設定します。
 追加したユーザーでログインし、ファイルのアップロード(ドラッグ・アンド・ドロップ)し、共有設定をオンに。ここで私たちが想定していたのは、共有=サイト内共有というものでしたが、サイトの登録関係無く、全共有となります。これではまずい!ということで、サイトからファイルをアップロードしました。すると、サイト登録者で共有されました。さらにさらに、ユーザーがアップロードしたファイルのメニュー欄にある"移動"→"サイト"を選択すると、ファイルをサイトに移動させることが可能となります。
 サイトで共有されたファイルですが、登録時に設定した役割によって、編集権限に段階が付けられるようです。
 ファイルのメニュー機能をさらにいろいろと試してみました。
  • PDF等、ブラウザで表示できるファイル形式は、そのまま確認・編集できる。
  • Googleドキュメントはそのまま編集できるが、MS OFFICEフォーマットは"編集"をクリックするとダウンロードされます。
  • アスペクト管理は、ファイルに"法令遵守"や"ダブリンコア"などを設定することができます。
以上を試したところで、バッテリーが付き、次回に持ち越すことになりました。次回は、ワークフローを設定するところから試してみることになります!

 今回の感想ですが、alfrescoは組織内でのファイル管理などで、かなり有効なのでは?という期待が持てました。次回お楽しみに!次回は、いろいろと勘案した結果、来週30日(金)です。ご注意ください!!

 なんだか、説明が多くなり申し訳ございません。ご容赦を!


2020年10月9日金曜日

【67】電子的記録管理ツールのAlfresco(アルフレスコ)の試しを始めます(Dockerインストールから)

今日は19時22分まで4人しかあるまらず、泣く泣く元(ウォン)が初めてブログを書きます。えーとー一回でもウォンにあったことのある方はご存じでしょうが、ものすごい散漫でせっかちですので、通じない日本語や表現の下手さなどにはくれぐれもご容赦ください。また下手な表現には遠慮なくご指摘ください。

では始まります!


Alfrescoを触ってみたい理由

ISO15489準拠の記録管理のアプリケーションのOSSは数少ない

アルフレスコは不完全ながらOSS

記録管理標準はよく言われるけど、そうはいったもののアプリを触ったことがほぼない

有料版のほうがいいらしいが、まだ無料の「community版」があるので試せることができる

Alfresco Communityエディション

(https://www.alfresco.com/jp/ecm-software/Alfresco-Community%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3) 

はい、ダウンロードするところから、橋本のAppleパソコンでは、ダウンロードに必要な情報入力画面が出てこず...今日はこれで終わりかと(笑)

でも無事選択できました。

ダウンロードするには例えばこんな情報を入れてください。


その後、指示がでます。

こんなメールも来ます。

Alfresco Community Edition - Download now

There are multiple options to test and deploy the Alfresco Community Edition to suit a variety of needs and skill levels, from business user to advanced technical expert.

6.2 (GA) - Containerized Deployment

Install video
  1. Install Docker and start it
  2. Download and unzip the Docker Compose file Alfresco Community Download 6.2 GA docker-compose
  3. Open a terminal window and navigate to the folder where the docker-compose.yml file is located
  4. Run docker-compose up

従ってやってみてください。

まず、Docker(ホストOSの上に仮想マシンみたいなもので、Dockerの上に複数のアプリを実行させることができる。仮想マシンと違うのは、ホストOSの上にそのまま乗っかって、ネットワーク設定とかもいらないもの)を入れます。

正確にDockerはこんなものです。
Docker:https://www.docker.com/
Docker入門:https://knowledge.sakura.ad.jp/13265/

お読みください。

以前、ウォンが自分のパソコンにインストールする際には、ちゃんと読まずに入れました(笑)あ、そして今回Macに入れてますが、WindowsにはWindows Pro版のみインストールできるのでご注意ください。

そして「やれ」ってことをやって(https://www.alfresco.com/jp/thank-you/thank-you-downloading-alfresco-community-edition)...

最後に「Desktop\Trial\docker-compose.yml」を実行してください。

プロセスを見たいなら、コマンドの「top」「q」をお使いください。

で、http://localhost:8080/share に接続できるようになります!


インストールできたところで、まずTutorialをみてみます。https://docs.alfresco.com/community/concepts/alfresco-tutorial-02.html

そして上部の黒いバーの「管理ツール」タブを選択し、ユーザを作ってみたりしますhttps://docs.alfresco.com/6.2/concepts/master-using-intro.html

ブラウザが違うと、違うユーザが使えます(ブラウザ情報はクッキー等で渡されるんで、同じパソコン・同じ回線でもブラウザ別にログイン情報が判別されます)。

またグループ作成、グループにユーザ追加などやってみました。



ですが、残念ながら「ユーザ検索」機能にエラーがでてしまい、すこし困ってます。

無料版だからどうか(涙)


次回は、黒いバーの「ファイル」「共有ファイル」「タスク」など、以下のチュートリアルを見ながら勉強してきて、メールで相談しながら、次回やることを決めていきましょう!


次回の予定は10月23日です!zoomの招待状は共有メールでお知らせいたします~ででは、お疲れさまでした~。

※内容によっては予告なしにこの記事が削除・修正されることがあります。ご了承ください。



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