「次回の予定」だった10月11日が台風直撃で延期し、約一カ月ぶりの道場です。
前回の時点では、archivematicaからAtoMへのDIPアップロードに一区切りがつき、レコマネソフトであるAlfrescoの検討に入ろうとなっていたと思います。ですが、道場の延期を決めた諸連絡の中で、より基礎的な技術等を習得するための合宿!
という提案がされました。
何か問題があった時の原因や対策に関して入澤先生がお話下さっても、各人の理解度は様々です。特にウェブサーバーとのやり取りに関する知識や、単にUbuntuに関する知識と経験は参加者によってかなりバラつきがある状態です。
とはいえ、「基礎から」学ぶといってもスタートラインとゴールを共有しないと、何をどう学んでいくのか方針が立ちません。
従ってまずはお互いの知識や認識を確認することになりました。
とっかかりとして、先生から抑えておきたい基本的なポイントを教えていただき、わからないことを都度質問していく形で進行していきます。
とはいえ、聞いてる執筆者当人の理解度が一番低く、話の展開についていけていないところがありました。補足頂ければ幸いです。
まずは、AtoMを構成する基本的なシステムからです。
L Linux (OS)
E Nginx (ウェブサーバー)
M MySQL (データベース)
P PHP (スクリプト言語)
AtoM1.0がApacheを推奨していた頃のLAMPからもじった覚え方です。
個々の制御とそれぞれのつながりを理解するところから始めましょうとなりました。
早速の疑問:NginxとApacheは何が違うの?
Apacheはマルチプロセスモデルであり、一つ一つの接続に新たなプロセスを建てる(=フォークする)ので、リクエストが増えるとスワップする可能性がある。一方のNginxは1つのプロセスで複数処理できるので、スワップする可能性が低く、同時アクセスの処理に特化しています。
実際に入澤先生のパソコンに入っているAtoMのプロセスがどう処理されていくかをtopコマンドを使いながら確認していきます。
次はphpMyAdminでMySQLでデータがどのように格納されているかを確認。
その後lsコマンドを使ってUbuntuのrootディレクトリを見ながら、ファイルのパーミッションについて確認します。同時にchmodを使うとパーミッションを変更できることを確認。
やったことは↓のサイトの内容と近いと思います。
https://qiita.com/shisama/items/5f4c4fa768642aad9e06
ここまで確認した所で、さて今後の方針をどうしようということでそれぞれの提案がありました。
まずはWさんが道場の今までの目標を整理して下さいました。
Kさんからは個人の動機の違いが指摘されます。
① みんなで触ってみる
② 運営者となる
③ より発展的な構築者になる
それぞれの動機によってどのレベルを目指すかで必要となる技術が違います。
①→②に移行してみて、わからないことがたくさんあった。他の参加者も運営者となると今のままだと運用時に対処できないことが出てくるのでは、という意見。
Sさんからは、学習院から環境が変わったことでトライ&エラーから何かしらの成果が必要になったのではという指摘が。
ただ何人かから指摘があった通り、私達はSEではないので別に全ての仕組みを事細かに知っている必要はないはずです。実際に完璧な理解はなくてもある程度の運用は可能ですし、全てを理解しようとすると時間がいくらあっても足りません。
ところが、本当は(情報処理を含めた)複数の専門家とチームを組みたいのに、その環境が揃うことが殆ど望めないのが現状の辛いところです。
今まで発生したあれやこれやの問題は入澤先生によって解決して頂きましたが、新たな問題が起きたときに、どこでどのような問題が起きているか、ある程度理解できないと実際に運用するときの障害になってしまいます。
ということで今後の方針としては
もう一度ゼロから構築してみて、技術的にわからないことを置き去りにせずに確認していく
という感じになるかと思います。
来週は色々不安な人ほど参加必須ですね!がんばるぞー
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